最近、瀬戸弘司さんの生配信が楽しみな中村です。

私のTwitterのタイムラインでは、逃げた犬の捜索を呼びかけるツイートや、命の期限がある犬を保健所から救って欲しいという里親を探すツイートがよく流れますが、たまに

「〇〇県〇〇市 輸血が必要です。至急、血を提供してくれるワンちゃんを探しています!可能なワンちゃんがいたらご連絡ください!!」

という供血を求めるツイートを見かけます。
Twitterに限らずInstagramでもFacebookでもです。

先日、ある保護犬猫カフェさんの供血犬を探すツイートで、

秋田犬は赤血球内のカリウム濃度が高く、輸血に適していない。

保護犬猫カフェ『PETS』Twitter

と記載された張り紙の画像付きで、輸血が必要な保護犬の助けを求めておられました。

こちらのツイート⬇︎

保護犬れんくんには助かって欲しい思いはもちろんありつつ、秋田犬ならではの血液の特性があるんだ!と、新たな発見がありました。

犬猫の輸血の現状は厳しいんだろうな、と流れてくるツイートを見るたび思っていましたが、この際もっと知りたい!と、もしかしたら何かできることがあるかもしれないと、自分の無力感を打ち消すためにも、犬猫の輸血医療について調べました。(筆者が犬飼いなので基本的に犬にクローズアップ現代していきます!)

供血できる犬の条件

重大な事故や外科手術などで必要となる輸血用の血液ですが、人間と同じように、他の健康な犬から採血したものを患者…というか患畜(医療の世界では、ドナーから血液や臓器を受け取る側をレシピエントというらしい)に使用します。

血液を提供する犬を「供血犬」というのですが、健康であればどんな犬も供血に協力できるわけではなく、各動物病院によって決められた条件があります。

とある動物病院の一例

  • 1歳〜7歳
  • 交配経験・予定がない
  • 妊娠や出産経験・予定がない
  • 体重20kg以上で、肥満ではない
  • フィラリア予防がしてある
  • ワクチン接種をしている
  • ノミ・ダニ予防をしている
  • 麻酔をせずに採血できる
  • 過去に輸血をしたことがない
  • 秋田犬以外

一律で決められた条件はなく、病院によっては「1歳〜8歳」だったり、体重は「10kg以上」にしているところもあったりと、細かい部分で違いがあるので、興味のある飼い主さんはかかりつけの病院に聞いてみるといいですね。

微妙な差はありますが、ざっくり言うと若くて体力のある大型犬で、感染症を患っていない犬が供血犬として、血を提供することができます。
妊娠して宿した胎児が、母犬と違う血液型を持っていると、母犬にその血液型の抗体がついてしまうそうで、患畜に輸血した場合に副作用反応が出る可能性があることから、経産婦わんこは供血できないみたいです。
秋田犬は先述したように、赤血球内のカリウム濃度の関係で供血できません。

我が家のランさんは、年齢や10kg以上であること、交配・妊娠の有無をクリアしているとしても、フィラリアの陽性反応が出ているので供血犬にはなれません…。

4歳/体重12kg/交配・妊娠の経験おそらくなし/多分秋田犬の血は入っていない

まず大人しく採血できないので無理ですね。(レントゲン撮影でおしっこ漏らしたらしい)
大人しく採血できたとしても、心理的に過剰なストレスがかかってしまう子であればやめたほうがいいですし、こうしてみると供血犬になれる犬はかなり限られていることがわかります。

日本の輸血獣医療の現状

どうやって供血を集めるのか

こんなに貴重な犬 (小動物)の供血。
輸血が必要な動物は全国で毎日たくさんいるのに、どうやってまかなっているかと言うと。。

  • 病院が供血犬や猫を数頭飼育している
  • 患畜の飼い主さんが自ら供血犬を探す
  • 病院が保存している供血を使う

兄弟犬や姉妹犬に協力してもらうこともあるようなので、連絡を取り合える関係にしておくといざという時に、お互い助かりますね。

それでもやっぱり厳しい

飼い主さんが探さなければならない時点で、今の環境は十分とは言えません。
なぜひっ迫しているのか、以下のような原因があります。

  • 人間の血液バンクのようなシステムが日本にはない
  • 大型犬より小型犬の飼育頭数が多い
  • 動物医療の進歩によって輸血が必要な治療が増えてきた
  • 全ての動物病院が供血犬を飼育できる環境ではない
  • 供血犬を飼育していても、採血の負担を考えると限界がある

動物病院によってはドナー登録を募っていて、定期的に採血し保管していますが、すぐに輸血に使われ、冷蔵で鮮度を保てるのは3週間程度と、安定的なストックは確保できていないのが現実のようです。

日本は小型犬の飼育頭数が圧倒的に多く、治療を受ける犬もおのずと小型犬が多くを占めます。
血液量をかんがみると小型犬を供血犬にすることはできず、大型犬に頼らざるを得ないのですが、肝心の大型犬の飼育頭数は少ないのです。
輸血を求める小型犬が多く、供血する大型犬が少ない、需要と供給が釣り合っていないと言えます。

供血した犬の健康面を考えると、次に採血できるまで数カ月はインターバルをおかなければなりませんが、立て続けに輸血が必要となれば、複数を飼育していても間に合いません。

この状況、人間に例えてみると、友人が事故で「今すぐに輸血をしないと死亡するのですが、供血が用意できないので自分で血を提供してくれる人を探してきてください」と言われているようなもの。
自分の血液型が合えばいいものの、合わなければ危険な状態が続く友人を横目に人を探さなければならないのです。(ちなみに犬の血液型は13種類以上)

この友人が自分の愛犬なら…もしも供血犬が見つからなかった場合の状況を受け入れることができますか?
輸血の準備が整っていなかったとして動物病院側を訴えた事例もあります。

輸血ができずに亡くなるペットがいるというのが、ペット先進国と呼ばれる日本の今なのです。

輸血獣医療先進国のアメリカは…

一方、アメリカではペットの血液バンクが存在します。
獣医師が訪問して採血するシステムもあり、それに使う自動車や経費は市民からの寄付で成り立っているそうで、「羨ましい…」と奈良県獣医師会副会長中山正成氏の声。

日本でもこのシステムをいち早く作ってもらいたいですが、そもそも大型犬が少ないので他国のように!というのがなかなか難しい…。
もし、実現の可能性が出てきたら変な横やりが入らないことを切に願います。(健康な動物の血を抜くなんて人間のエゴだあ!!!!的な)

人工血液が救世主になるかもしれない?

厳しい現状をお伝えしましたが、未来は結構期待できるかもしれません。

猫の医療を変える「人工血液」 輸血用の「供血猫」が不要に

2018年3月、猫医療界に画期的な朗報が飛び込んできた。「長年の夢」だった猫用人工血液(赤血球代替物)の開発に、中央大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の共同研究チームが成功したのだ。

sippo

なんと、5年以内に実用化を目指すというので、猫の人工血液を先駆けとして、ほかの小動物、畜産動物、さらには人へ実用化される日も、そう遠くはないのかもしれません。

人間の輸血医療もやがて

輸血の需要と供給が釣り合っていないと言うのが獣医療問題点の一つにありますが、似たようなこと、人間にも思いあたる節がありませんか?

超高齢化社会まっしぐらの日本。
輸血が必要となる治療を受けるのは高齢者だけとは決して限りませんが、供血するのに適した健康的で体力のある若者の総数が年配層よりも少ない(健康面を考えて献血できるのは69歳まで)…需要と供給が釣り合っていない状況は人間にも当てはまります。
元から潤沢な供血量があるわけでもなく、新型コロナウイルスの影響でさらに献血できる場所が減ってしまっているので、血液不足の未来はもうそこまで迫っているのかもしれません。

できる人をどう集めるか

ペット界も人間界もグズグズしていられないことはお分りいただけたと思います。

上の血液不足の記事についていたコメントを見てハッとしたのですが、献血したくてしょうがない人も世の中いるんですね。
献血をしたくない人にアピールするのではなく、できる人・したい人をどうやって効率的に最大数集めるかを考えた結果が献血車だったり、各地域にある常設の献血スペースだと思うんです。

ならば、ペットの世界も同じで、供血できる犬をどうやって集めるか、というかどうやって周知するかが肝な気がします。
大型犬を飼っていてもこの実情を知らない飼い主さんはいるだろうし、もしかしたら、倫理観とか色々言われそうだけど供血できるなら、と犬を飼う際に大型犬を視野に入れてくれる人もいるかもしれません。
人間と同じようにペット用の献血車ができたりするかはわかりませんが、供血できる犬を最大限どう集めるかを考えていかなければペットの輸血システムの構築には近づかないぞこりゃと思いました。

大型犬・中型犬が集まるイベントでドナー登録や供血犬募集を呼びかける団体さん出店してたりしないのかな…(すでに一般的だったらすいません!!!!)
ともかくこのコロナが落ち着かないとイベント関連はできないのでなんとも歯がゆい。

飼い主ができること

ドナー登録や、供血に協力してくれた犬猫さんには、健康診断無料のサービスやワクチン摂取費用を割り引いてくれる動物病院さんもあります。
上の供血犬の条件に愛犬が当てはまるのであれば、まずかかりつけの動物病院に相談してみるといいと思います。

供血犬になれなくてもできることはあります。
犬には13種類以上の血液型があるのですが、多くの犬が血液型判定の検査を受けていないのでいざという時、血液型がわからずに緊急時にも関わらず検査する手間がひとつ増えることになってしまいます。(うちのランさんも血液型不明です。検査考えてみようかな)
事前に知っておけば輸血までがスムーズなので(供血が用意できれば)知っておくといいそうです!
検査キットがある動物病院でなら受けることができるので、かかりつけに確認して見てください。

ペットの輸血医療と現状について知ることも、ペット界の全体で見ればとても意味のあることだと思います。
多くの飼い主さんが基礎知識として知ることができれば、血液バンクのようなシステムを求める声も増えるだろうし、供血してくれる犬も増えるのではないでしょうか。

その一歩として、このブログを読んでいただけてありがたいです。
未来のペット輸血医療の向上に関して手を貸してくださったと言っても過言ではありません。多分。。

そして、今までに供血犬として活躍してくれたことのあるわんこ (猫)とその飼い主さん、動物病院で供血犬として仕事をしているわんこたち、本当にありがとうございます。

ありがとう!!!!!!

私も皆さんと一緒に見ている景色を広げるために色々吸収しまくっています。
でも、もし間違いがあったらTwitterでも何でもいいのでご教授ください!
感想も待ってるよ!!!!

TwitterInstagramnoteも更新してるよ!
ポップなどうぶつモチーフのグッズもSUZURIで発売中です!!
めっちゃ可愛いから買ってね!

今日のSTAY HOME

発売初日からずーっと話題のどうぶつの森シリーズ最新作

あつまれ どうぶつの森

ゲーム実況者はもちろん、外出や仕事の機会も減ったこともあり、テレビで活躍する芸能人さんもプレイ動画を配信したりと大きなムーブメントを起こしています。

特に博物館のクオリティが前作よりもかなり向上していて、評判がいいです。
泳ぐ姿や、飛ぶ姿は非常にリアリティがあります。

どうぶつの森の1番の特徴といえば、現実と同じ時間が流れるということ。
現実の世界が春であれば、ゲーム内では桜が舞い散り、生き物たちが動き出します。
現実の世界が冬であれば、ゲーム内では雪が降り積り、冬に旬を迎える魚を釣ることができます。

季節を感じながら、流れる時間に合わせて生き物たちが無人島の暮らしを彩る、差別も、批判もない世界です。
本当の多様性の世界がそこにありました。。

任天堂あつまれどうぶつの森HP

書いた人

nakamurahusky

2 Comments

  1. はじめまして。
    全国の延べ83000人の愛犬家をSNSで繋ぐボランティアネットワーク ❤️迷子犬の掲示板代表です。
    掲示板では迷子犬情報以外にも供血犬募集情報の拡散のお手伝いもしています。
    フェイスブックとインスタグラムは地方別に設定があり、効率的に情報を拡散することができます。
    ツイッターはリツイ協力者も多く抜群の拡散力があります。
    多くの飼い主さんにご参加いただくことで解決のお手伝いができるケースが更に増えます。
    フォロワーの皆様にご案内いただけましたら幸いです。
    どうぞよろしくお願いいたします。

    ❤️迷子犬の掲示板
    1. わざわざメッセージありがとうございます…!
      あまり多いフォロワーではないですが協力させていただきました!
      たくさんの命が繋がりますように…

      nakamurahusky

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